イタリア政府、ブルネロの正真性を保証

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イタリア政府、ブルネロの正真性を保証　【イタリア】　2008年7月7日

イタリア政府は7月3日、すでに輸出されている700万本におよぶすべてのBrunello di Montalcino（ブルネロ・ディ・モンタルチーノ）が100パーセントSangiovese（サンジョヴェーゼ）から造られており、偽りはないという保証をすると発表した。

これは、ブルネロ・ディ・モンタルチーノがサンジョヴェーゼ以外のぶどうをブレンドして売られているという疑惑から、数万ケースにのぼるブルネロが政府に差し押さえられ、2003年のヴィンテージにいたっては、すべてのブルネロの販売が差し止められたことに端を発している。

アメリカ政府は2008年6月23日より、イタリア政府の保証書のないブルネロの輸入を差し止めているが、イタリア農業大臣Luca Zaiaの今回の発表はその措置に対応したものといえる。

イタリア政府による保証がなされるということで、今回の一連のブルネロ騒動は収束に向かいそうだが、ワインの中身が100パーセント正真のサンジョヴェーゼであると科学的に証明するのは不可能といわれ、イタリア政府の保証が何を持ってなされるのか新たな火種を残すことになるかもしれない。

（参考）Italy 'guarantees' Brunello, Decanter

【関連ページ】

ブルネロをめぐる問題の経緯を時系列で並べてあります。

ブルネロの正真性をめぐって騒動　【イタリア】　2008年4月9日
アメリカ、すべてのブルネロを輸入停止に　【アメリカ・イタリア】　2008年5月15日』
アメリカ、ブルネロの輸入停止を延期　【アメリカ、イタリア】　2008年6月4日
ブルネロの輸入停止問題、アメリカが譲歩案を提示　【アメリカ・イタリア】　2008年6月21日
イタリア政府、ブルネロの正真性を保証　【イタリア】　2008年7月7日　（本記事）

『高級イタリアワインにさらにふたつの疑惑』

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