キャンティクラシコの生産者は財政的にやっていけないーアンティノリが発言

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キャンティクラシコの生産者は財政的にやっていけないーアンティノリが発言　【イタリア】　2013年5月27日

アンティノリのAlberto Antonini（アルベルト・アンティノリ）は、キャンティクラシコ（Chianti Classico）のエリアの多くの生産者は、経済的にやっていける状態ではないと発言した。

アンティノリはその理由として、キャンティクラシコのエリアは7200ヘクタールもあり、あまりにも広く、そのうえぶどうの収量などで厳しいルールを課せられていて、現在の環境では生産コストに見合わず、多くの生産者にとって存続が難しいと指摘した。

キャンティクラシコでは、ヘクタールあたりの植樹は最低4400本で、ヘクタールあたりの収量は上限7.5トンとなっているのに対し、通常のキャンティ（Chianti）では、植樹は最低4000本、収量の上限はヘクタールあたり9リットルとなっている。

しかし実際のバルク市場の取引では、キャンティクラシコもキャンティも同じ価格で取引されている。アンティノリは、おそらくはキャンティクラシコで20ほどの生産者はうまくやっていると思うが、地域全体を見るととてもそうは思えないと発言している。

2013年後半にはキャンティクラシコの最上のクラスとしてGran Selezione（グランセレジオーネ）の導入が議論されているが、世界的な知名度を持つイタリアを代表するワインも、名前だけで売れるというわけにはいかないようだ。

【関連ページ】

『有名産地のワインほど吟味すべし』

『キャンティクラシコに最上ランクを設定へ　【イタリア】　2013年3月8日』
『イタリアワインの供給過剰問題への対処はいかに　【イタリア】　2010年9月13日』
『IGTワインをめぐって賛否両論　【イタリア】　2006年12月15日』
『Stag's Leap（スタグスリープ）売却される　【アメリカ】　2007年8月1日』

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