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アペラシオンシステムは意味がない? 【フランス】 2005年5月2日

European Confederation of Independent Winemakers(ECVI ヨーロッパのワイン生産者団体のひとつ)は、4月、パリで開かれた年次総会でアペラシオンシステムは、AOCがあまりにも多くできてしまったためにもはや意味がなくなってしまった、と表明した。

ワインエコノミストのPatrick Aigrainは、ヨーロッパで造られるすべてのワインの4分の3は特定の地理的な指定を与えられ、それがそのワインの個性を代表するということになっているが、新しいAOCが次々に指定され、それにつれ消費者はAOCに注意を払わなくなってしまった、と述べている。

また同氏は、AOCワインの消費は、フランスのような伝統的なワイン国でも伸びていない。われわれは、AOCシステムをニューワールドのワインとの違いをより鮮明にするために使いたかったのだが、うまくいかなかった、と語っている。フランスは過去30年AOCシステムに依存してきたが、AOCの数はいまや450、Vins de paysは140にのぼっており、大多数のワイン消費者にとって次々と誕生するあたらしいAOCに関心があるはずはなく、かえって混乱させ、そっぽを向かれてしまっている、と述べている。

CEIVは2002年に結成され、メンバーはフランス、スペイン、イタリア、スイス、ルクセンブルグ、ポルトガルの独立したワインメーカーによって構成されている。この組織の役割は、一義的にはEU委員会に対しワイン生産者の権利を主張し、2006年に施行されるEUワイン法に主張が取り入れられるよう働きかけることにある。

The Syndicat of Bordeaux and Bordeaux Superior(ボルドー及びボルドースペリュールの生産者団体)も同じころ年次総会を開き、CEVIと似たような議論をしている。このなかの“Project 2009”と名づけられたプロジェクトでは、『ワイン生産者は、オークチップや人工的な添加物のワインへの使用が許されるべきで、ボルドーにも85%-15%ルール(ヴィンテージとヴァラエタル両方に)が適応されるべきだ』と主張している。

同団体の会長Alain Vironneauは、EU委員会は何らかの決断をしなければならないだろうが、われわれは『ワイン生産において、われわれも世界中でおこなわれている方法と同じルールを共有すべきではないのか』と問うているのだ、と語っている。





       

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