キャセイパシフィック・カーゴ、航空便でのワインのリーファー輸送を開始

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キャセイパシフィック・カーゴ、航空便でのワインのリーファー輸送を開始　【香港】　2014年9月24日

香港拠点の航空会社キャセイパシフィック航空（Cathay Pacific）は、貨物便でのワインの輸送で、定温輸送（リーファー輸送）サービスを開始すると発表した。サービスの名称は“Wine LIFT”。

香港は、今やアジア地域においてワインの物流拠点（いわゆるワインハブ）の地位を確立し、世界中からワインが流入し、再び香港から各国にワインが出荷されている。

また香港は、ニューヨーク、ロンドンと並ぶ世界最大のワインオークション市場となっており、高額ワイン・ヴィンテージワインなどのプレステージワインの入荷・出荷も活発だ。

こうしたワイン物流の活況を背景に、キャセイパシフィック・カーゴではワインの輸送時の更なる品質保持を提供すべく、空輸便についてもワインの温度を一定に保つリーファー輸送を提供する。

【Behind the Scene】

ワインの輸送というと、物量的には圧倒的に海上輸送ということになります。そこでの問題点は、いつも輸送中のワインの温度上昇です。それゆえ、できることならリーファーコンテナでの定温輸送が望ましいと言われています。

航空便によるワインの輸送は、船便に比べて頻度は少ないものの、ケースバイケースで行われています。これは、船便に比べて圧倒的に輸送時間が短く、輸送費は高くなるものの、品質面でもより安全だと見られているためです。

しかし空輸便の輸送環境では、船便とは逆に、機中でワインがかなり低温にさらされる危険性が否定できません。（ワインが積み込まれる場所にもよります。）

今回の“Wine LIFT”のサービスは、空輸便にもワインの定温輸送システムを持ち込んだもので、ワイン輸送に更に選択肢を与えるものとなるのではないかと思います。

ワインの物流・輸送は、現地の出荷時点から日本国内の物流に至るまで、ワインの品質に大きく影響を与えうる非常に重要な項目だと考えます。この分野のソリューションにご関心がありましたら、WORLD FINE WINESまでご連絡ください。

（伊藤嘉浩）

【関連ページ】

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