南アフリカワイン、イギリスでフランスワインを抜き4位に

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南アフリカワイン、イギリスでフランスワインを抜き4位に　【イギリス・南アフリカ】　2010年4月4日

ヨーロッパ最大級のワイン市場であるイギリスで、南アフリカワインがフランスワインを抜き、第4位の輸出国となったとマーケットリサーチ会社ACニールセンが最新の統計を発表した。

2009年1月から2010年1月の1年間のイギリスのワイン輸入で、南アフリカワインは数量で前年の20パーセント増だったのに対し、フランスワインは12パーセントの減少となり、その結果南アフリカワインはイギリス市場で第4位のワイン輸出国となった。

これでイギリスのワイン輸入上位は、

1位オーストラリア
2位イタリア
3位アメリカ
4位南アフリカ
5位フランス

となった。

南アフリカのワインの歴史は、350年以上前にさかのぼり、ニューワールドワインとは呼べない側面を持っている。1990年代前半までは、アパルトヘイト政策の継続で国際的な経済制裁を受け、世界市場への輸出は困難だった。またそれまでは、協同組合が一括してワインを造り、個別のワイナリーが自主的な運営を行うことが構造上難しかったことも災いしていた。

しかし近年では、個々のワイナリーが独立して自社でワインを生産しており、優秀なワインが多く生まれている。南アフリカワインは今ではイギリスをはじめ、ヨーロッパ、アメリカの市場に多く輸出され、その優秀性が認められているが、残念ながら日本ではまだほとんど知られていない。

【関連ページ】

『試してみたいぶどう品種のワイン、あれこれ　【その1】』のピノタージュの項
『ぶどうのとれる場所とワインの個性』
『スライドショー　2』

『南アフリカワインが好調、世界市場で品薄の懸念　【南アフリカ】　2009年9月7日』
『フランスワイン、イギリス市場で5位に転落　【イギリス】　2009年7月21日』
『2009年のワイン生産量は、フランスが1位に返り咲きーしかし・・・　　2009年12月1日』

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