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ジャンシスロビンソン、ワイン批評家に注文　2008年4月23日

ジャンシスロビンソン(Jancis Robinson)は、スペインで開催されたワイン界のシンポジウムWineCreatorの席上、『ワイン評論家達はワイン界に寄生している。ワイン批評家はもっと正直であるべきだ。』と発言した。

『我々ワイン批評家は、ワインメーカー達がいかに我々批評家をやさしくもてなすかを知っている。しかしワインジャーナリストは、ワインをどう評価するかを正直に言うべきで、ワインに対して謙虚でなければならない。』と強い口調で述べた。

さらに『あるアメリカの批評家が評価するような、果実身がたっぷりあったり、タンニンがたっぷりのワインをコメントすることは簡単だが、エレガントなワインをコメントすることはずっと難しい。』とも述べた。

またワイン批評家の一部に見られる、本当は良いと思っていないワインに高得点をつける批評家の二面性を『恐ろしいこと』と非難した。

WineCreatorは今回がその1回目で、Paul Draper, Peter Sisseckといった世界を代表するワインメーカーやJancis Robinson, Michel Bettane, James Hallidayといったワイン評論家らが一同に顔をそろえた。今後2年に1回世界の選ばれた場所で開催される。

今回の2日にわたるシンポジウムでは、ぶどう栽培からワイン醸造、マーケティングに至る幅広い議論が交わされた。

Jancis Robinson: critics should show more humility, Decanter

【関連ページ】

『ワインの『同質化』の議論を考える』
『ワインのアルコール度数をめぐる議論』のちょっとコラム

『ジャンシスロビンソン、『プリムール売りはペテン』議論に参戦』
『ヴィンテージはもうどうだっていい―ヒュー・ジョンソン氏が発言』
『ボルドーワインはどれも同じ―ブロードベントとオズクラークが発言』

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