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ブルゴーニュを雹から守るハイテク天候シールドシステムを全域に導入 【フランス】 2017年4月18日


ブルゴーニュはこの何年にもわたって雹害に苦しめられ、大きなダメージを受けてきた。そのブルゴーニュが、雹の発生を阻止して雹の嵐の発生をさせない、ハイテク”天候シールド”をブルゴーニュ全域にわたって導入する。

このシールドシステムは、上空で雹が形成されると予測される雲に、ヨウ化銀(silver iodide)の粒子を打ち込み、雹の形成を抑えるというもの。

2017年6月までに、地上に125基の設備が完成し、これによりシャブリからコート・シャロネーズ、さらにはボジョレーまで42,000ヘクタールのすべてのブルゴーニュがカバーされる。

このシステムはクラウドシーディング(cloud seeding system)と呼ばれ、嵐が発生してそれが到着する前に、その中で形成される雹の発生を阻害するというもの。地上に設置された燃焼室でヨウ化銀を熱し、上空1km圏内の雲の中に発射することによって雹の形成が抑制される。

現在これをぶどう栽培地内10kmおきに設置を進めているが、近い将来はぶどう畑の外50km以内のところにも設置していくという。

システムの稼働は、気象予報士によって4時間前に嵐の発生が予測され、その確率が40パーセントを超えるとスイッチが押される。嵐の来襲のメッセージはその基地のある地域のすべてのぶどう生産者に送られ、その中の誰かがボタンを押すことになるという。

このシステムによる有効率は48パーセントと言われ、このシステムで完全に雹害を阻止できるわけではない。ほかの方策もいくつかあるが、どれも一長一短があり、完全という手立てはまだなさそうだ。

しかしこのシールドシステムのコストは1ヘクタール当たり8ユーロと安価で、ほかの方策よりも経済的だとされる。ただこのシステムは人力に頼っていて、警報が鳴らされてこれを稼働させるのに3人が必要となる。

銀の粒子を上空で拡散させることに健康リスクを指摘する声もあるが、使われるのは1年で10ヘクタール当たり2グラムで、最大値で規制の100分の1だとされる。

生産者らは、我々は神に挑戦する気などない。ただドメーヌを守り、良いブルゴーニュワインを市場に届けたいのだ、と語る。



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