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環太平洋諸国間のワイン輸出入の手続き簡素化、大きく前進へーAPECで合意  2016年7月9日


APEC (Asia Pacific Economic Cooperation)加盟21か国は2016年7月7日、域内のワイン貿易に関して、輸出入にかかる諸手続きの標準化・認証の簡素化・申請手続きの重複の一本化を行うことに同意したと発表した。

現在各国はワインの輸入に際し、それぞれ独自の制度を導入していて、輸出者はワインの成分検査やその認証、事務手続きなどをその国の輸入基準に合わせてすべて個別に行う必要があり、膨大なコストと労力・時間を費やさなければならないという現状がある。

これは表面化しない実質的な関税、つまり非関税障壁だとして改善が求められてきた。APEC Wine Regulatory Forumでは、その非関税障壁の存在により、年間10億ドル(1,000億円)にのぼる貿易機会損失が発生していると見ている。

この合意が実際に動き出せば、ワインの輸出者には大きなメリットとなる一方、輸入国の消費者も同じワインがより安く手に入ることになり、双方に利がある。

APECの小委員会・APEC sub-committee on standards and conformance のRocio Barrios Alvarado委員長は、一通の証明書で域内のすべてのワイン貿易ができるようになれば、ワイン生産者の重荷が軽くなり、その分を生産者はワイン造りに振り向けることができる。そのことはAPEC域内のワインの品質向上につながると話す。

APECは、域内のワイン貿易規模は2000年時点から3倍に増え、現在では230億ドル(2兆3000億円)となっているが、不必要な書類重複や証明書の発行は、ワイン輸出者に膨大な費用負担となっていると指摘している。

APECでは現在のところ、その非関税障壁の解消に向けては、それぞれの自主的な取り組みに委ね、その結果の達成については対話と協力、同調圧力で進められるとして、画一的な強制力を持った制度導入には言及していない。

APEC加盟国は、オーストラリア・ブルネイ・カナダ・チリ・中国・香港・インドネシア・日本・韓国・マレーシア・メキシコ・ニュージーランド・パプアニューギニア・ペルー・フィリピン・ロシア・シンガポール・台湾・タイ・アメリカ・ベトナム。



【関連ページ】

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