ワイン投資詐欺に注意―特に中年以上の人たち

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ワイン投資詐欺に注意―特に中年以上の人たち　【イギリス】　2016年5月31日

イギリスの金融規制を統括するFinancial Conduct Authority (FCA)は、イギリスの55歳以上の4人にひとりは投資詐欺の犠牲者になっているとして注意を呼びかけた。投資詐欺のうち、ワインはダイヤモンドと並び、最も引っかかりやすい偽の投資話が多いと指摘している。

イギリスでは中年以上の人たちに対して、多くは電話による偽の投資話が持ちかけられており、FCAではうまい話には疑いを持つよう呼びかけている。YouGov（インターネットを使った国際的なマーケットリサーチ会社）による調査でも、この種の電話勧誘が急増しているのを確認している。

イギリスでは低金利が続く中、より良い利回りを求める人たちが多く、ワイン・ダイヤモンド・土地の分野で多く詐欺に引っかかっていると指摘する。事実ワインは過去15年間、ヴィンテージワインや世界のトップ生産者のワインは急騰していて、話としての信ぴょう性を得やすく、そのため詐欺を行う者たちの絶好の活躍の場となっている。

もちろんきちんとした投資であれば問題ないが、この数年いくつかのワイン投資詐欺が明るみに出て、大金を失う人たちが出ている。

ワインの詐欺の実行者が狙うターゲットはだまされやすい人ばかりでなく、お金の運用にたけた人や洗練された人たちも標的になっている。なぜそういう人たちが狙われるかというと、彼らはワインについての基本的なことを聞くことを恥ずかしく思って質問することを躊躇するからだ、と指摘する。

FCAでは、いきなり誰かから唐突にワインへの投資話があった時、その話があまりにもうますぎると感じた時は、恐らくは詐欺話だと注意を呼び掛けている。

ワインの世界では偽造ワインの流通も大きな問題で、最近も1年間で世界中で100億円をゆうに超える偽ワインが流通しているとの指摘が出ている。

※
WORLD FINE WINESでは、2014年10月発行のニュースレターで、『再びワインの偽造問題を取り上げる』でワインの偽造問題を特集しています。バックナンバーをお送りします。

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