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シャンパンは開ける前に振った方がいい? 【フランス】 2014年12月26日


スポーツやカーレースの優勝祝賀会では、ボトルをふって栓を飛ばし、景気よくシャンパンがけが行われる。こうした予備知識もあって、シャンパン(スパークリングワイン)を飲む時には、開けるときにボトルをふってはならないというのが常識となっている。

しかし新しい研究で、シャンパン(Champagne)を開けるときは、事前にボトルを良くふった方が、コルクの飛び出しのリスクをより小さくすることが示された。この研究は、シャンパーニュにあるUniversity of Reims(ランス大学)の研究者らによって発表された。

それによると、シャンパーニュのボトルを開ける前に良くふった方が、実はボトルの中のガス圧を下げることができるという。ただしポイントは、ボトルをふってから栓を開けるまでの間、適正な時間を空けることだという。

そのメカニズムは、
  1. シャンパンボトルをふると、初期の段階でボトルの内圧は下がるが、その時に無数の超臨界の泡('super critical' bubbles)がボトルネックの部分に形成される。これがボトルを開けた時の泡立ちとなる。
  2. しかしその40秒後には泡の数は減少に転じ、220秒後には完全に消滅する。これはボトルをふってからおよそ3分半後ということになる。
  3. この時からボトルの内圧は再び上昇に転じるが、元に戻った時の内圧は、当初の内圧の値よりおよそ0.1バール(Bar)低くなる。

と説明する。

内圧が下がりきる前に開けてしまうと、圧力がより強い状態であることから、研究者らはボトルを開けるタイミングに注意すると良いと言っている。。

一説に、スパークリングワインの栓の飛び出しによる事故で、年間90万人にのぼる人が怪我をしているという。2011年のMorrisonsによる調査では、このうち8パーセントの人が顔面にコルクの直撃を受けており、15パーセントは電球や装飾品、家具や衣類などの被害を受けている。特に目に当たった時には失明の危険があり、医師らはスパークリングワインの栓を開けるときに注意を促している。

研究を主導したLiger-Belair教授は、以前にシャンパーニュの栓を開けるときにワインを4℃程度に冷やすと、コルクが飛び出すスピードが4分の3になるという研究も発表している。教授はシャンパーニュの研究を一筋で行っており、【関連ページ】でもその成果が見られる。

(参考)
Does shaking increase the pressure inside a bottle of champagne?, Journal of Colloid and Interface Science



【関連ページ】

シャンパーニュは静かに注ぐべし 【フランス】 2010年8月15日』
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200年前の難破船から引き上げられたシャンパーニュ、そのお味は? 【フィンランド】 2010年11月19日』
ランソン、デゴルジュマン(disgorgement)の日付をラベルに記載へーその重要性 【フランス】 2010年3月28日』
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