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タバコ価格の上昇は飲酒量を減らす、だがワインは別?−研究で 【アメリカ】 2014年9月29日


タバコを吸いながら酒を飲む、あるいは酒を飲むとタバコを吸いたくなる、というのは多くの人が日常的に経験している。実際、喫煙者は酒を飲む傾向が強く、酒飲みはタバコを吸う傾向が強い。ヘビースモーカーはさらに多くの酒を飲む傾向が強いということは、長く研究者らの間でも知られてきた。

同様に、税金を上げてタバコの価格を高くすると喫煙が減り、人々の禁煙に貢献するということが知られてきた。

では喫煙と飲酒の関係はどうかという最新の研究で、増税によるタバコ価格の上昇は、飲酒の量を減らすとするレポートが出された。

この結果は予測可能で、当然のように思える。というのは前段で、タバコの量が増えれば酒の量は増えると言っているので、タバコの価格上昇で喫煙量が減るのなら飲酒量も減ると思われるからだ。

ところでこの飲酒の減少効果は、ビールやウイスキーなどのスピリッツ類を飲む人には当てはまるが、ワインを飲む人には当てはまらないという。ワインを好む人はもともと健康志向が強く、その限りではないという。さらにワインを好んで飲む人は、そもそも喫煙をあまりしない傾向があると分析している。

この調査をまとめたワシントン大学医学部のMelissa Kraussらは、1980年から2009年のアメリカの各州のひとり当たりのアルコール消費量の推移と、1箱当たりのタバコの価格と各州の禁煙政策の関連を調べた結果を下記のように示している。

1980年時点のタバコのひと箱あたりの平均価格は1.76ドルだったのが2009年には5.68ドルに上昇し、禁煙条例も厳しくなった環境で、アルコール消費量は減少している。増税によるタバコの価格上昇が最も高かったいくつかの州では26パーセントものアルコールの消費減が見られた。またタバコ価格の上昇が低かった州のアルコール消費の減少は5パーセントだった。

研究者らは、タバコ価格の上昇が禁煙を促進し、健康増進に大きく寄与しているのは明らかだが、同時にタバコ価格の上昇がアルコール消費も減少させるという予期しなかった公衆衛生上のメリットをもたらし、タバコの増税政策は一石二鳥の効果があると結論している。

Effects of State Cigarette Excise Taxes and Smoke-Free Air Policies on State Per Capita Alcohol Consumption in the United States, 1980 to 2009, Alcoholism: Clinical & Experimental Research



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