ワインの栓、Diam 30リリース

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ワインの栓、Diam 30リリース　【フランス・アメリカ】　2014年1月27日

先端的なワインコルク栓として知られるDiam Bouchage社の新しいコルク栓Diam 30がリリースされる。

Diam 30は、従来のコルク栓では20年に一度のリコルクを必要としていたのを、30年はリコルクする必要がないという。同社では、リコルクの期間が10年延びたことで、デリケートでリスキーなリコルクの作業の負担を軽減できるとしている。

また長年の研究により、Diam 30は従来のどのコルク栓よりも低い空気の透過率を達成していて、ワインの長期にわたるゆっくりとした安定的な熟成を確保できるとしている。

更に、DIAMANT®と呼ばれる特許技術で、Diam 30はTCA汚染とその他多くの物質に起因するワインのオフフレーバーも防止するとしている。

同社の発表によると、Diam 30でのTCAの発生はGC/MS（ガスクロマトグラフィー）による測定で、0.3 ng/L（0.3ppt）以下となっている。

Diam（ディアム）のような先端技術を使ったワインのコルク栓は、テクノロジカルコルクと呼ばれることもある。（テクニカルコルクとは別の領域の栓）

【コメント】

Diam（ディアム）の評価については、下記【関連ページ】
『ワインの栓―DIAMコルクの評価が優位に　【アメリカ】　2013年1月20日』をご覧ください。

またpptはparts per trillionの略で、1兆分の1の単位を表します。TCAの閾値は10ppt程度と言われています。

（伊藤嘉浩）

※
WORLD FINE WINESでは、ニュースレター
『ワインの栓　最前線（パート1）　2013年4月発行』
『ワインの栓　最前線（パート2）　2017年9月発行』　
で、ワインの栓について議論しています。

『スクリューキャップが森林破壊を助長する？？　2010年8月発行　』
もあわせてどうぞ。

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【関連ページ】

『ワインの栓―DIAMコルクの評価が優位に　【アメリカ】　2013年1月20日』

TCAについては
『ブショネの原因物質TCAは、嗅覚を減衰させるー大阪大学が研究を発表　【日本】　2013年9月21日』
『TCAにはにおいがない？？－報道の誤謬　【日本】　2013年11月14日』
『コルクテイント（ブショネ）の問題』

ワインでのTCAの発生と影響についてはこちら
『ワインの栓ーコルクかプラスチックか』
『コルクはワインにとって最良の栓であるのか』
『ワイン生産者たちはどんなことに関心を持っているか』の3. コルクテイントについてどう対処するか
『問題のあるワインを見極める　【第1回】』

『ワインの栓、初めての国際的な協業による比較研究試験始まる　2009年10月1日』
『アメリカソムリエ協会、コルク栓を支持　【アメリカ】　2011年5月11日』

『世界のワイン、15パーセントがスクリューキャップに　2009年3月14日』
『コルクテイント（ブショネ）の比率、1パーセント以下にー最新の調査報告で　【アメリカ】　2009年8月24日』
『スクリューキャップのワイン、アメリカでも上昇　【アメリカ】　2007年2月16日』
『使用済みコルク栓のリサイクリング推進プログラム　【アメリカ】　2008年5月13日』
『最もエコなワインの栓はコルク栓　【ポルトガル】　2009年1月27日』

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