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ボジョレー、階層的アペラシオンシステムを模索 【フランス】 2012年12月21日


日本ではボジョレーといえばボジョレーヌーボー。しかしヌーボー以外のボジョレーが頻繁に飲まれているかというと、そういうわけではなさそうだ。世界的に見ても、ボジョレーがお値打ちワインという見方以上に見られることは多くない。

ボジョレーには、単なる並酒にとどまらない、優れたワインがあるということを、生産地域としても発信したいという動きがあるようで、行く行くは、ブルゴーニュ(Cotes de Nuits やCotes de Beaune)が採用している階層的なアペラシオンシステムを導入したいと考えているようだ。

InterBeaujolaisのマーケティング責任者Antony Collet氏によると、現在16,800ヘクタールの内の60パーセントは土地の分析が終わっていて、3〜4年後にはすべての栽培地調査が終了する。

そうすれば現在のBeaujolaisとBeaujolais-Villagesという大雑把な分類の中にも、区画による違いが表れ、ボジョレーワインがもっとまともに取り上げてもらえると期待を寄せている。

願わくは10年以内ぐらいにはプルミエクリュ(premier cru)システムを導入し、ボジョレーワインのイメージアップを図りたいとしている。


 【コメント】

大量に生産されるボジョレーワインにとって、そのワインをどうやって売っていくかというのは、ボジョレーの生産者たちの大きな課題であり続けていると思います。

ボジョレーヌーボーの考案は、非常に優れたマーケティング手法だったと思いますが、現在では日本を除くと、その神通力はかなり衰えてしまったようです。

ボジョレーワインにとってネックなのは、ワインが普及型の並酒だというイメージで見られているためだろうと思います。しかし同じボジョレーワインでも、非常に優れたボジョレーが多く存在しているのも事実です。

確かにマーケティングに頼った安易なぶどう作りも多く見られるようですが、驚くほど良質なワインを造る生産者も多く出てきていて、そうしたワインの露出が消費者のボジョレーのイメージを変えていくことになるのではないでしょうか。

(伊藤嘉浩)




【関連ページ】

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ボジョレーヌーボーと日本のワイン市場
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ボジョレーの白はブルゴーニュブランを名乗れず 【フランス】 2010年7月5日』
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