2011年、イタリアワインが世界市場で急増

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2011年、イタリアワインが世界市場で急増　【イタリア】　2012年3月23日

イタリア国家統計局ISTATの発表で、2011年のイタリアワインの輸出は金額で前年比12パーセント伸び、44億ユーロ（5000億円程度）を上回った。

数量でも9パーセント上昇し、2400万ヘクトリットルとなり、世界のワイン輸出市場の22パーセントを占めた。

イタリアワインの輸出額で最も多いのはアメリカで、次いでドイツ、イギリスの順となっている。また数量ではドイツが最も多い。

輸出増に貢献した要素のひとつとして、Prosecco（プロセッコ）の17パーセントのアメリカ市場への急増を挙げている。イタリアは2010年の生産量はフランスを上回り、世界最大となっている。

【コメント】

日本でもここ何年かで、以前に増して多様なイタリアワインが輸入されるようになっています。特にイタリア中部・南部の地域からのワインが多く輸入されるようになって、その土地の固有種から造られるワインも数多く輸入され、個性と選択の幅が広がっています。

指摘すべきはワインの品質の向上だろうと思います。日本にも優れたイタリアワインが多く輸入されています。これは日本のイタリアワインのインポーター各社の商品吟味によるところが大きいと思います。しかしそれにはやはり生産者の向上という前提が必要です。ワインの酒質向上は、スペインやポルトガルのワインにも同様に見られます。

世界のワイン需要は、明らかに品質志向となってきています。昨今のヨーロッパワインの世界市場での増加は、ユーロ安の影響も大きいかと思いますが、今後ますます良質なワインが流通すると良いと思います。

【関連ページ】

『2010年の世界のワイン生産量はイタリアがトップ　【イタリア】　2011年6月15日』
『2010年世界のワイン市場は、オールドワールドワインがファイトバック　　2011年4月7日』
『イタリアワインの供給過剰問題への対処はいかに　【イタリア】　2010年9月13日』
『モスカートとマルベックがアメリカで急上昇　【アメリカ】　2012年2月6日』
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