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販売された偽のピノノワールワインに返金措置 【アメリカ】 2012年1月21日


世界最大級のワイン会社2社が販売した偽物のピノノワールワインに対して、ロサンゼルス上級裁判所(Los Angeles Superior Court)は、当面の措置として210万ドルの原資でワインを購入した消費者への返金措置を取ることを認めた。

訴えられたのは、E&J Gallo WineryとConstellation Wines U.S. Inc.。中身がピノノワールとして販売されたワインは、Gallo(ガロ)のRed Bicyclette (2005), Redwood Creek (2005-07), Turning Leaf (2006)、Constellation(コンステレーション)の Farallon (2006), Rex Goliath (2005-08), Talus (2005-07) と Woodbridge (2005-08)。WoodbridgeはRobert Mondaviブランド。

この事件は、両社が2005年から2008年にかけて、フランス・ラングドック(Languedoc)のワイン業者からピノノワール(Pinot Noir)としてバルクでワインを購入して、自社ブランドのピノノワールとして販売したが、フランスから購入したワインはピノノワールではなく、安価な偽物だったというもの。

裁判所から示された暫定措置では、消費者からの被害申立てに対して、レシートなしで21ドルを上限に返金するというもの。それ以上の金額の返金要求についてはレシートが必要としている。(これらのワインの市販価格は、5ドル〜8ドル程度)

また訴えを起こした3人の原告には58,000ドルが、担当弁護団に対しては報酬として48万ドルが、さらに返金を担当する会社に40万ドルが賠償総額の210万ドルの中から支払われ、実際消費者に返済される原資は110万ドル程度となりそうだ。

ワインを販売した両社は、ワインが偽物だと知ってフランスから購入したわけではなく、自分たちは被害者だと主張している。ワインを両社に販売したフランス・ラングドックの業者はすでに逮捕されている。

南部フランスの貿易団体Sud de France Exportは、この事件が発覚して2年が経つが、この種の不正が減る様子はない。似たような事例はイタリアをはじめとしていくらもあり、ラングドックだけが特別というわけではないと語っている。

この件に関しては、返金要件、返金申請締切期限、申し立ての詳細、合意内容、FAQなどが、下記のClass Actionの専用のサイトで公開されている。関係者はご覧願いたい。

Zeller v. E. & J. Gallo Winery, et al., and Constellation Brands, Inc., et al. Class Action website



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