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南アフリカ、ぶどう園労働者の人権問題が明るみに 【南アフリカ】 2011年8月25日


世界のワイン市場で快進撃を続ける南アフリカだが、ぶどう園での労働者が劣悪な労働環境で働かされ、人権侵害を受けているとするレポートが発表された。

このレポートは、Ripe with Abuse:Human Rights Conditions in South Africa's Fruit and Wine Industriesと題された96ページにおよぶ報告書で、Human Rights Watchによって発行された。

レポートでは、南アフリカのぶどう園労働者は、豚の飼育場に住まわされ、労働は劣悪な環境で、作業の安全は確保されず、農薬からの保護策もない。また労働中、飲み水やトイレへのアクセスもなく、労働組合を組織することも阻まれていて、人権を無視していると指摘している。

これに対し、南アフリカのワイン界を代表するWines of South Africaは、このレポートは確固たる証拠に基づかない断片的な状況報告で、南アフリカの多くのぶどう園はこうした状況ではないと反論する。

南アフリカワインは、近年世界市場で急上昇を続けていて、最大の輸出先のイギリスをはじめ、世界で人権侵害をもとに、南アフリカワインのボイコットが起こるのが南アフリカにとって最も恐れられる事態だ。

南アフリカ側は、南アフリカワインのボイコットが起こるとワインは売れなくなり、さらに現地の労働環境は悪化する、とボイコットの自粛を求めている。

南アフリカは、1994年にアパルトヘイト政策を廃止したが、それ以前は人種差別主義と人権侵害で世界各国から厳しい経済制裁を受け、ワインもほとんど輸出することができなかった。今回このレポートがもとで、世界各国に農場労働者の労働実態が伝わり、再び人権侵害のレッテルをはられることは何としても避けたいところだ。

これを契機に、南アフリカの労働条件が改善されることを期待したい。

Ripe with Abuse:Human Rights Conditions in South Africa's Fruit and Wine Industries



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