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ワイン収集家がワインに保険を掛ける動き 【アメリカ】 2011年4月26日


ワインを収集するというのは、なかなかいい趣味だ。お金はかかるかもしれないが、ワインをコレクションするというのは、ワイン愛好家にとっては何事にも代えがたい楽しみだろう。

多くのワイン収集家にとって、コレクションしたワインは、飲みごろを迎えた時や何か特別の機会に開けようという楽しみのために集められるケースが多く、転売目的で集めるというのは比較的少なかったろう。

しかし近年は、世界のトップワインを中心にその価値が大きく上がり、将来の利得を目的にワインを買う動きが大きくなっている。

アメリカでは、これまでワイン収集家は、あまり転売目的でワインを収集してこなかったため、コレクションに保険を掛けるということはあまりなかったようだ。しかし近年のトップワインの値上がりで、コレクションに相当な資産価値があると気づき、保険を掛ける動きが出てきている。

たとえば2010年12月時点で、1982年のChâteau Lafite Rothschild(シャトー=ラフィトロートシルト)は1ケース(12本)45,000ドルだったのが3か月後の2011年3月には60,000ドルとなっている。

ワインに保険を掛けるにあたっては、いろいろな免責条項があるようで、たとえば偽物をつかまされたケースなど(かなり多いと言われる)では、保険は適用されないという。またワインの管理状況などの事前の審査・査定も念入りに行われるようだ。

こうしたことから、自身の既存のコレクションに保険を掛けるというのは、若干の困難を伴うケースもあるようだ。

ワインを投資目的で買う動きは、近年の世界のワイン界の大きな項目だ。現在では、アジア・イギリス・ヨーロッパを中心にいくつかのワイン投資ファンドが設けられ、そこに投資すれば、現物を持たなくてもよいという選択肢も出てきている。(アメリカにはワイン投資ファンドが今のところないようだ。)

また現物を投資目的で持つ場合も、自身が持つのではなく、たとえばSwiss free portsと呼ばれるような、免税措置の受けられる倉庫での保管を選択するケースもあると言われる。

投資・転売目的のワインは、ただ現物を持っていれば、値段が上がった時にその現物がその価格で売れるわけではない。こうしたワインは、その出所が明確で、その流通経路・保管状況が証明されなければ買い手はつかない。

ワインの転売マーケットは、よほどその道の専門家でないと手が出しにくいマーケットのように思われるが、どうだろうか。





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