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グラクソ、赤ワイン由来の新薬の開発を中止 【イギリス】 2010年12月4日


イギリスに本拠を置く世界規模の製薬会社、グラクソスミスクライン(GlaxoSmithKline PLC)は、赤ワインに含まれる成分を素材とする新薬の開発を行っていたが、その開発を中止すると発表した。

開発中の新薬はSRT501と呼ばれるもので、グラクソは2008年この新薬を開発中だったSirtris Pharmaceuticals社を7億2000万ドルで買収することによって、その製品化を目指していた。

赤ワインにはレスベラトロール(resveratrol)と呼ばれる成分が含まれており、この物質が糖尿病、アルツハイマー、肥満、癌の治療や予防、加齢の抑制などさまざまな効果があると、近年動物実験などにより指摘されている。

レスベラトロールは、ある種のたんぱく質群を介して、遺伝子の突然変異を防いだり、DNAの損傷を修復し、加齢の進行を遅らせる効果があると見られている。

開発中のSRT501は、レスベラトロールの効果を代替させる薬として治験の段階にあったが、投与した骨髄腫の患者の中に、重篤な腎臓の副作用の発生が複数確認され、また薬の効果も極めて限定的だったとして、グラクソは薬の開発を中止した。グラクソは、この薬の開発はこれを持って中止し、今後研究は継続しないと発表した。

レスベラトロールそのものとSRT501には、研究者や投資家からも大きな関心が寄せられていた。実際、動物実験では寿命の延びが確認され、タイプUの糖尿病患者へのSRT501の投与は安全で、血糖値を下げる効果があったと報告されていた。

しかし業界内部では、研究のアプローチの方法を疑問視する論議も活発化していたようで、それに関する論文も発表され、議論が戦わされていた。



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