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過激派が遺伝子操作の研究ぶどう園を襲撃 【フランス】 2010年8月24日


60人に上る過激派集団が、フランス・アルザスにあるぶどうの遺伝子操作の研究しているぶどう園を襲撃し、破壊した。この施設は、ファンリーフウイルスGrapevine Fanleaf virus (GFLV)の研究をしていた。

ファンリーフウイルスはぶどうにとって厄介な病気で、感染すると著しくぶどうの品質と収量が低下する。また一旦ウイルスが感染した土地では、その後のぶどう栽培ができなくなるという。現在のところ、このウイルスに対しての有効な治療は見出されていない。

GFLVは世界中に存在し、ぶどう栽培者・ワイナリーにとっては潜在的な脅威となっている。

この遺伝子操作研究は、政府機関であるFrench National Institute for Agronomic Research (INRA)のもとで行われているものだが、所長のJean Massonは、7年に及ぶ研究が台無しになったと過激派を非難した。

一方襲撃グループのひとりOlivier Florentは、われわれの税金がこうした遺伝子組み換え実験に使われ、しかもオープンフィールドで行われているとラジオ局に事の顛末を語った。

襲撃グループは逮捕されたがのちに仮釈放となった。彼らには最高2年の実刑と45,000ユーロの罰金が科されるという。

しかし前年9月、別のNRAの施設を襲った似たようなケースでは、裁判所は1ユーロの罰金を科しただけだった。

彼らはフランスではles faucheurs(直訳:刈取り者)と呼ばれるムーブメントの一派で、遺伝子組み換え作物に対して常に攻撃を加えているという。

遺伝子操作ワインについては、ワイン界では生産者から消費者までに至る各段階での、潜在的な火種を抱えている問題と言える。

ワールドファインワインズでは、以前より遺伝子操作ワインについての喚起を行っている。ワインの遺伝子操作に関しては、各方面からの議論が期待される。



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