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アメリカワインの世界輸出、10億ドルを突破 【アメリカ】 2009年3月6日


2008年にアメリカから世界に輸出されたワインの総額が、10億ドルを超えた。過去15年間堅調に輸出を増やしてきたアメリカワインだが、10億ドルを超えるのは初めてのことだ。

ちなみに1994年の輸出額と比較すると、アメリカワインの輸出額は5倍になっている。また産地別では、カリフォルニアワインが全体の90パーセントを占める。

輸出先で最も大きいのはEUで、全体のおよそ半分を占める。次いでカナダで約25パーセント。この2地域で全体のおよそ75パーセントを占めている。

次いで多いのは日本(6パーセント)、香港(2.6パーセント)、メキシコ(2.3パーセント)、中国(2.2パーセント)など。

日本への輸出では、2008年は、数量ベースではかなりの減少となったものの、金額ベースでは2007年比で6.5パーセントの上昇となり、より高額ワインへのシフトが進んでいる。

アメリカワインにとって、最も気になるのは最大の輸出国であるイギリスのマーケットだ。現在イギリスでは、アメリカワインはフランスを抜き2位の消費量となっており、1位のオーストラリアを射程圏内にとらえてきている。

また注目されるのは、香港への輸出の急増だ。2008年、香港は輸入ワインへの関税をゼロにしたが、香港への輸出の急増の背景に関税撤廃があることは明らかだろう。中国本土への期待は大きく、アメリカワインの中国市場へのアプローチが注視される。



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