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変わるヨーロッパの飲酒傾向 【ヨーロッパ】 2008年12月9日


ヨーロッパの飲酒傾向が、従来と比べかなり変化してきていることが、マーケティング調査会社GfKの調査により明らかになった。

調査は、EU加盟の13カ国にアメリカ、ロシア、トルコ、スイスを加えた17,000人を超える人々を対象に行われた。

特筆すべきは、西ヨーロッパにおいては3人にひとりは全く飲酒しないという結果だ。(アメリカでは10人中4人は飲酒しない。)特にイタリアでは53パーセントの人が全く飲酒しないという結果だった。また、ポルトガルでもおよそ半数が全く飲酒しないと回答した。

ヨーロッパでこれほど多くの人が全く飲酒しないというのは驚きの結果だが、同じ調査で、飲酒すると答えた人は、非常に多くの量を飲酒する傾向があるという結果も同時に示された。

どれくらいの頻度で飲酒するかとの問いに対しては、毎日飲むと答えたのはイタリア16パーセント、オランダ17パーセントで、最も飲酒頻度が高かった。これに対し、ロシア、ポーランド、スウェーデンで毎日飲酒すると回答したのは1パーセントに過ぎなかった。

大部分のヨーロッパの国では、若者が飲酒する頻度が減っている。たとえばフランスでは、50歳以上の25パーセントが毎日飲酒するのに対し、29歳以下の世代では毎日飲酒すると答えたのは3パーセントだった。

ただし、フランスの29歳以下の飲酒で、酩酊状態になるまで大量に飲むとの回答が43パーセントにのぼったのに対し、50歳以上では21パーセントだった。

ヨーロッパ各国たとえばフランスやオランダ、イギリスなど特に若者の飲酒によるアルコール摂取による社会問題は増大しており、飲酒可能年齢の引き上げの検討など、各種の法律規制が強化されつつあるという実態がある。

また、伝統的にワインを国民酒として飲んできたフランスやベルギー、イタリアなどでは、ワインに替わってビールがトレンディな飲み物と認知されてきているのも最近の傾向だ。

女性の飲酒傾向では、西ヨーロッパの40パーセント、中央ヨーロッパの48パーセントの女性が、飲酒しないと答えている。ポルトガルでは72パーセントの女性が飲酒しないと答えている。

調査の中で最も女性の飲酒が多かったのはスウェーデンとオランダで、飲酒しないと答えた女性は、それぞれ16パーセントと20パーセントだった。

ヨーロッパでは、国や地域、社会的な環境などでそれぞれ異なった飲酒傾向を示しているが、最近のヨーロッパの全体的な飲酒傾向は、嗜好の変化、健康に対する関心、飲酒による社会的コストの発生、人間関係の形成などの理由で、従来の飲酒傾向とはかなり変化してきているようだ。



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