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シャンパーニュ、一転して価格下落へ  2008年11月11日


ここ数年間順調に拡大してきたシャンパーニュ市場が、ここへ来て従来の成長路線にかげりが見え、消費減に伴って価格の下落が始まってきた。

シャンパーニュは世界経済の好調と中国・ロシアなど新興ワイン消費国の需要増加に支えられて、一部では過熱とも思える好調さを維持してきた。しかしこのところの世界経済の大変動で、高額なワインの消費に影響が出てきたようだ。

このところのシャンパーニュの消費減については、欧米市場でのビジネス需要が一気に落ち込んできたこと、家計消費に対する先行き不透明感が大きく響いていると言われる。

2008年前半までは、シャンパーニュの出荷価格はそれまでの品不足感から高い水準にあり、そのせいですでに世界の主要消費国(イギリス・アメリカ・ドイツ・日本)への輸出は5パーセントから17パーセントの減少となっていた。

イギリスやフランスをはじめとするヨーロッパのワイン小売市場では、すでにシャンパーニュのディスカウントが始まっており、たとえばイギリスの大手ワイン小売Majesticでは、すでにVeuve Clicquot NVは30パーセント程度のディスカウントとなっている。これからのクリスマス需要をディスカウントでその消費減をカバーできるかが注目される。

この世界的な経済収縮は生産者側にも大きな影響を与えていると見られ、これまでの急激な需要増に対応しようとして多額の設備投資をした生産者は多く、一転した需要減で、銀行からの返済圧力と在庫の増加で、価格の下落はさらに加速されると見る向きが多い。


今年の日本の年末のワイン商戦では、各国通貨に対する急激な円高で、輸入原価の日本円換算は下落する。シャンパーニュなどはFOB自体が下落するケースが多いとみられるため、さらに価格の下落幅は大きくなるかもしれない。

今年の年末商戦は、消費者動向をにらんだ機動的な価格設定が求められそうだ。

(伊藤嘉浩)


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