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遺伝子操作された酵母の販売を認めず 【南アフリカ】 2007年12月10日


南アフリカ政府は、国内ワイナリーへ向けての遺伝子操作された酵母の販売申請を却下した。

この申請は、南アフリカ出身の科学者とその酵母の販売会社によって出されたが、南アフリカ政府は、遺伝子操作酵母を使うことによる南アフリカワインのイメージ低下を考慮して、申請を却下した。

南アフリカワインは、ヨーロッパを中心に大きな伸びを見せており、大きなマーケットになっているが、ヨーロッパは遺伝子操作に対する抵抗感が強い市場でもある。

ワインに対する遺伝子操作の導入はすでに一部でおこなわれており(脚注参照)、ワイン醸造の現場では、醸造の観点から関心を持って成り行きを見守っているが、最大のキーポイントはやはりマーケットの反応であろう。

ワインに関する遺伝子操作は、今後議論が大きくなる分野であることは間違いない。

多くのワイン生産国が加盟する国際的なワイン醸造・ぶどう栽培団体International Organization of Wine and Vine(OIV)は、現在のところ遺伝子操作によって造られるワインに対するガイドラインを示していない。



【関連ページ】

(脚注)
遺伝子操作ワインの出現で思う

オーガニックワイン考
オーストラリアのワイン界、遺伝子操作ワインにノー




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